
"La Bayadere"(ラ・バヤデール)初日
テロ事件後、初の公演日となる昨日、パリ・オペラ座バレエの"La Bayadere"(ラ・バヤデール)を
鑑賞に行ってきました。
場所は、オペラ・バスティーユ。
入口は1ヶ所に集中させ、テントが張られ、当然セキュリティチェックも厳重でした。
オペラ座公演はいつから再開されるのか?と心配していましたが、"La Bayadere"(ラ・バヤデール)
は、予定通り11月17日に初演日を迎えました。
そして沢山の人が集まり、私の座った席の周辺に空席はなく、驚いたのは子供達の姿も
多かったこと。
公演が始まる前に1分間の黙祷、そしてオーケストラが国歌マルセイエーズを演奏し、観客は起立して
斉唱しました。
私は日本人ですが、この時ほどマルセイエーズが強く心に沁みたことはなかったように思います。
そして幕が上がった"La Bayadere"(ラ・バヤデール)。
このバレエは個人的には大大好きなバレエ演目の一つ。
(あらすじ等は以前のブログに⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/archives/51888496.html )
Nikiya(舞姫・ニキヤ):Dorothee Gilbert(ドロテ・ジベール)
Solor(戦士・ソロル): Mathias Heymann(マティアス・エイマン)
Gamzatti(ラジャの娘・ガムザッティ):Hannah O'neill(ハナ・オニール)
(カーテンコール以外の画像はパリオペラ座オフィシャルサイトより)
久しぶりに美しいドロテと毎回キレキレの動きで観客を魅了するマティアスの二人のエトワール
コンビということで、今シーズン初めからとても楽しみにしていたのですが、それに加えて
今回注目していたのが、ニキヤの恋敵ガムザッティを踊ったのが日本人の母とニュージーランド人
の父を持つ、
オニール八菜(ハナ)さんは、東京都世田谷区生まれ、8歳まで日本で過ごした後ニュージーランドへ。
3歳からバレエを始め、オーストラリアのバレエ学校に入学し主席で卒業。
そして2011年、パリ・オペラ座バレエ団へ入団し、今月初めにスジェからプルミエ・ダンスーズ
への昇進が決まったばかり☆
170センチを超える長身と小さな美しいお顔は、モデルさんのよう。
日本人とのハーフということで親近感も感じる八菜さんをこれからずっと応援したいと思います。
バヤデールは休憩2回で3時間近くの比較的長めの公演ですが、ストーリー性があって舞台が
煌びやかなインドの設定なので、とにかく華やか。
3幕、飽きることなし。
ニキヤを踊ったドロテさんは以前よりも一段と体が締まり、細くなった印象でした。
そしていつも思うのですが腕が細くて綺麗!
その腕の動きが優雅。
腕だけであんなに表情豊かに美しさを表現できるものなのか...と。
ガサツな動きで食事中にワイングラスを倒してばかりの自分を反省しました...。
黙祷・マルセイエーズ斉唱に始まった本公演は、集まったみんなが前向きに心を一つに平和を願い
バレエという文化芸術を共に愛でた素晴らしい一夜だったと思います。
おまけのパリは「コスミックツリー」をBelle et Bonneで
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-800.html
à demain(^.^)/~~
<info>
Opéra Bastille(オペラ・パスティーユ)
Place de la Bastille, 75012 Paris
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